Grandvalira TOTAL FIGHT 2018 アンドラ遠征 2018.03.21-26

Grandvalira TOTAL FIGHT 2018 アンドラ遠征 2018.03.21-26

RIDER WORKSから國武大晃、相澤亮、山田悠翔、芳家裕里、芳家里菜、相澤真央の6名がヨーロッパ・アンドラで開催されたWorld Snowboard Tour 最高EliteクラスのTOTAL FIGHT 2018へ参戦しました。


Grandvalira TOTAL FIGHTはWorld Snowboard Tour 最高Eliteクラスに位置付けされている最高レベルの大会ですがエントリーがOPENのためプロアマ問わずに出場可能な数少ない貴重な大会です。

そのため、世界トップカテゴリーで活躍するライダー達と実際に同じフィールドで戦うことができるとともにここで勝利をつかめれば一気に知名度をあげることができます。

昨年2017年の同大会では初出場した國武大晃が見事15歳で優勝を果たし世界へ存在意義を示しました。


今期は RIDER WORKSとしてライダー6名、サポートスタッフ2名で参戦。

日本からは成田空港を出国後カタール・ドーハを経由してスペイン・バルセロナへフライト。

さらにバルセロナからレンタカーを2台借り3〜4時間をかけアンドラ・Grandvaliraへ到着する予定でしたが最短でいけるフランス側からの道が通行止めとトラブルにみまわれ、当初よりも3時間ほど遅く現地に到着。

夜遅くの到着となりみんな疲れ切っていたので夕食をとり明日の滑走へ備えました。

今回は、初めて参戦するライダーが多かったのでスキー場の雰囲気、雪質などを確認するためにレジストと公開練習開始の前日に入りました。

大会コース脇のキッカーで調整する國武


パークライディング中心で調整したり、フリーライディングを中心に調整したりと各々準備していました。

いよいよレジストをして公開練習に入ります。国際大会では、レジスト時にライダーのバイオグラフィや障害保険、バンクコードなど必要事項を記入。国際大会になれるためスマーフォンやサポートスタッフの力を借りながら各自で記入。

RIDER WORKSチームの他にも今大会は多くの日本人ライダーが参加していました。


公開練習初日

晴天で暖かく身体も動き、コンディションは良かったが世界転戦をしている國武以外のライダーはうまくセットアップされたアイテムに合わせることができず、苦戦をしていました。

昨年同様に乗り換えのJIBやキャノン系のJIB、アプローチがかなりタイトな3連キッカーのセットアップ。今回のキーポイントとしては最終JIBアイテムからファーストキッカーへのスピードキープでした。雪状態も所々走らないところもありブラッシングや簡易ワックスなどを試しながらコースへの対応をはかりました。

@TOTAL FIGHT Grandvalira 2018


大会予選日(1日目)

朝からの降雪があり、スピードを乗せづらい状況に。ウェイティング後公開練習が開始されたがやはり3連キッカーはほぼ誰も入れない状態であった。男女同時の公開練習が終了後に大会スタッフおよびライダー全員によるライダーズミーティングが行われ、この日の予選がキャンセルになり明日に予選、ファイナルを強行する運びとなった。

大会予選、ファイナル日(2日目)

予選、ファイナル日も朝から降雪があり、良いコンディションとは言えない状況であった。男女同時の公開練習がオンタイムで行われ、公開練習後にジャンプセクションを1つにして競技が行われることが決定し、いかにJIBで高難易度トリックのコンボを出せるかの勝負になった。


女子予選(10名→4名*予選ジャッジラン2本のベストラン方式)

スタイリッシュにJIBを流していった芳家里菜が5位と健闘したがファイナル進出が4位までだったため惜しくも予選落ちとなった。他、芳家裕里、相澤真央もこの状況でできる限りトライをしていったがうまく繋げることができず、涙をのんだ。

男子予選(29名→8名*予選ジャッジラン2本のベストラン方式)

予選から450 outやTransfer B270 onなどの高難易度トリックのコンボが飛び出し、熾烈な戦い戦いとなった。國武は1本目で思うように得点を伸ばすことができなく、2本目でさらにギアを上げ下記ルーティンをしっかりとメイクし85.66ptを獲得しギリギリ8位でファイナルへとコマを進めた。


Hiroaki Kunitake   85.66pt     8th

Cab 270 on - 270 out → Transfer B270 on →Frontside Tailslide - 450 out →Cab 1260 indy


他、相澤亮、山田悠翔は思うようにスピードを乗せきれずジャンプがショートしたりJIBでの完成度が低かったりと予定したルーティンをメイクできず予選敗退となった。

ファイナル(男子8名によるジャッジラン3本のベストラン方式)

MENSファイナルに進んだ國武は630 outやジャンプでBackside Trilpe Cork 1440などと攻めにいくも決めきることができず8位でフィニッシュとなった。

ファイナルに進んだ他の日本人2名が躍動した。濱田海人は810 outや450 on -270outなどJIBで会場が驚くコンボをクリーンにメイクし2位。大塚健がアップドンキーレールでFront Double 900 outやCab 1260などメイクし3位となった。

@TOTAL FIGHT Grandvalira 2018


今回のTOTAL FIGHTでのRIDER WORKSチームは、初のWorld Snowboard Tour 最高Eliteクラスの大会に初めて出場したライダーが多くその大会コースや大会の雰囲気、天候など様々ところで合わせきれないライダーが多くみられました。しかし、多くのことを学んだことだと思います。

決してアイテムサイズなどは大きいと言えないコースでしたが攻略するために必要なライディングスキルやメンタルなど課題が各々明確になったのではいでしょうか?

いかに多くの経験をしその経験を今後に役立てるかが大切です。今後の飛躍のために今回見えた課題に対して焦らずしっかりと強化していきたいと思います。


TOTAL FIGHTで今期2017/18シーズンのWorld Snowboard Tour Eliteクラスの大会は全て終了となります。来期に向けて日々しっかり準備していきましょう。


大会ハイライトおよび最終結果

Date: 23.03.18 - 25.03.18   Country: AND

Location: Grandvalira    Event: SS


MENS

1. Thomas, Dylan USA 700.00

2. Hamada, Kaito JPN 634.13

3. Otsuka, Takeru JPN 576.45

4. Farrell, Lyon USA 525.77

5. Hunt, Chandler USA 481.04

6. Crouch, Brock USA 441.28

7. Ulsletten, Emil NOR 405.79

8. Kunitake, Hiroaki JPN 373.87

9. Stassel, Ryan USA 344.96

10. Huber, Nicolas SUI 318.64

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14. Aizawa, Ryo JPN 231.98

24. Yamada, Yuto JPN 77.77


WOMENS

1. Fujimori, Yuka JPN 600.00

2. Voigt, Brooke CAN 518.28

3. Hidalgo Perlas, Maria ESP 443.64

4. Good, Natalie NZL 374.94

5. Yoshika, Rina JPN 311.34

6. Kotsenburg, Kirra USA 252.06

7. Kosova, Ekaterina RUS 196.38

8. Aizawa, Mao JPN 143.76

9. Yoshika, Yuri JPN 93.72

10. Tarusawa, Riri JPN 45.96



おまけ

今回はコンドミニアムを借り、日本から持っていった材料で自炊を行いました。


大会参戦終了後は社会勉強の一環として帰路の途中にバルセロナ市街地にて世界遺産であるサグラダファミリアを見学。その後、カタルーニャ市場を見学しました。

RIDER WORKS Official Web Site

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